雄亀滝橋

県指定重要文化財,文化10(1813)年、砥用手永惣庄屋・三隅丈八は、石野村以下十余箇村の灌漑の為、緑川の支流、柏川より取水する延長11kmの柏川井手の開削に着手。桶滝の深い谷に工事がおよんだ際、野津の石工・(岩永)三五郎に水路橋架橋を依頼し、文化14(1817)年に完成した。記録には、郡代・不破敬次郎、山支配役・篠原善兵衛の名も見られ、当時の工事の様子がわかる。三隅家文書には、柏川井手開削(雄亀滝橋架橋)事業について「砥用国始以来ノ大業」と記されており、難工事であったことがうかがえる。架橋後190年以上が経過しているが、現在も農地(113ha)へ農業用水を供給する役目を担い続けている。県内の架橋年代がわかる現役用水橋の中では最古の眼鑑橋である。橋 長 14.0m、橋 幅 3.63m、橋 高 10.7m、架橋年 文化14(1817)年、事業主 砥用手永惣庄屋・三隅丈八、石 工 (岩永)三五郎

住所美里町石野

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